ほとんどの場合、予期せぬ時に不幸の知らせが届きます。
急いで準備をしなければなりませんが、 細かいマナーは意外と忘れているものです。
参列の際の一般的なマナーを紹介します。
不祝儀袋の表書きの違いって?
不幸の知らせを受け、まず用意するものは不祝儀袋です。
最近ではあらかじめ『御霊前』『御仏前』と印字してあるものもあり、便利になりました。
仏教では、四十九日前までは『御霊前』、その後は『御仏前』を用います。
四十九日を過ぎて、仏になるという考え方からです。
なお、四十九日当日は『御霊前』を用います。
また、真宗では『霊』という考えがありませんので、『御仏前』になります。
そして、曹洞宗や臨済宗などの禅宗も『浄土』がないので『御仏前』になります。
ややこしいですが、参列する葬儀・法要の宗派を確認して おくのが無難です。
どの宗派か分からない場合は、どの宗派でも共通で使える 『御香典』が良いです。
そして下段に、表書きの文字よりやや小さめに 自分の名前を筆(筆ペンでよい)を書きます。
薄墨を用いるかについては、地域差がありますので、目上の親戚に確認するのがベストです。
次に内袋に住所・氏名・金額を記します。
縦書きの場合は漢数字を用います。
内袋は相手に分かりやすく書くほうが良いので、黒のボールペンで構いません。
なお、漢数字は旧字体を用います。
(例)一 → 壱、五 → 伍、万 → 萬、千 → 阡 など
礼服(喪服)のマナーって?
男性は礼服(夏用、冬用を間違えないように!)です。
白ワイシャツに黒ネクタイです。
間違ってもくるぶしソックスははかないでください。
女性も黒のフォーマルです。
スカート丈は、膝が隠れるようにしてください。
靴は、先の尖っていないものを履きます。
ヒールは太めで、ピンヒールはNGとなります。
また、喪服用の黒いハンドバックがあればベストですが、
真っ黒の小さ目のトートバッグでも、その場しのぎなら何とかなります。
黒一色のものがなくても、動物の皮製品やアニマル柄は避けます。
ストッキングは黒が好ましいですが、 肌色でもOKとされています。
また、伝線対策の為に一足は予備で持っておくと安心です。
アクセサリーは結婚指輪・真珠のネックレスを着けます。 華美にならないようにします。
また、地域や宗派によってはアクセサリーが一切NGな場合もあります。
親戚に確認しておきましょう。 また、男女とも数珠は必携です。
葬式や通夜でのあいさつの仕方
お葬式で、遺族の方にかける挨拶の言葉を紹介します。
「この度は、ご愁傷様(ごしゅうしょうさま)です」
「この度は急なことで、お悔やみ申し上げます」 などが無難で一般的です。
いつもより落ち着いた声で気持ちを伝えます。
間違っても元気よくハキハキと言わないようにしてください。
まとめ
葬儀というのは「一般的にはこうする」という大まかな枠はありますが、
地域や宗教によって細かな決まりごとがあります。
なので、いざというときに分からない、 誰に聞いていいのかも分からない!とならないよう、
普段から親戚づきあいは密にしておくことをお勧めします。
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