現代からおよそ2億3800万年前から6600万年ほど前に世界中にいた恐竜。
映画「ジュラシックパーク」などの影響で、大人はもとより
恐竜に興味を持つお子さんは少なからずいらっしゃいますよね。
わが子も例にもれず、最近恐竜に興味を示し出しました。
そんななか、不意に子どもに聞かれました。
「恐竜の名前の○○ドンってなんて意味?」
答えられない疑問だったので、調べてみました。
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そもそも恐竜の種類とは?
恐竜の名前には、確かに○○ドンと付く名前のものもいますよね。
しかし、○○サウルスと付くものも多くいます。
どういった分類がなされているのでしょう。
恐竜は、大きく3種類に分けられます。
その3種類とは、【鳥盤類】【獣脚類】【竜脚形類】です。
【鳥盤類】には、トリケラトプスでおなじみの【角竜類】や、
ステゴザウルスなどの【剣竜類】が含まれます。
ちなみに、剣竜類の剣とは、背板が独特な剣の形を持っていることが由来です。
鳥盤類の恐竜は草食なのも特徴です。
【獣脚類】には、人気のティラノサウルスが含まれます。
二足歩行する恐竜ですね。肉食なのも特徴です。
【竜脚形類】は、大きな体でのっしのっしと四足歩行で歩く恐竜です。
ブラキオサウルスなどが有名です。
異常に長い首を持ち、中には30メートルを超す巨体を持つものもいます。
ちなみに竜脚形類の恐竜は草食です。
本来はまだまだ詳しく分類されますが、大きくはこの3種類に分けられます。
正確には、首長竜や、プテラノドンなどの翼竜等、
恐竜っぽいけど分類上恐竜には含まれません。
○○ドン、実はプテラノドンのつもりで調べ始めましたので、
分類上は恐竜じゃないことは分かったのですがこのまま続けます。
○○ドンのドンって何?
とうとう本題の○○ドンについてです。
平たく言うと、ドンとは【~な歯】という意味です。
ラテン語(古代ギリシャ語)です。
脱線しますが、生物の名前はラテン語を基本として付けられます。
現在使われていない言語で、万国共通だから、とのことです。
学名=属名-種名の順で記載されます。
ヒトだと【Homosapiens(ホモ・サピエンス)】、Homoが属名でsapiensが種名です。
ちなみにヒトとは和名です。
話を戻します。
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ドンとは【~な歯】という意味ですので、例えば、
イグアノドン=イグアナのような歯
プテラノドン=歯のない翼
ということになります。
※プテラノドンは魚を丸のみにしていたと考えられており、
特に歯は必要が無かったのではないか、と推察されています。
サウルスは【トカゲ】という意味で、
ティラノサウルス=暴君トカゲ
ステゴサウルス=屋根のあるトカゲ
ということになります。
○○オプスは【○○な顔】という意味で、
トリケラトプス=3本のツノを持つ顔
ということになります。
名付けの法則とは?
先の章に述べたように、恐竜の名前は、その風貌や性質から名付けられることが多いようです。
特徴的な性質を表す形容詞がほとんどですが、
新種の恐竜などは発見者が名前を付けることもできます。
特徴を捉えていること、語呂がいいこと等、国際的な規約はあるのですが、
実際には自由に名付けられることもあるようです。
発見地の地名や研究者に由来することも多いようです。
身近な日本での例を紹介します。
福井県勝山市で発見された国産恐竜は【フクイサウルス・テトリエンシス】。
○○エンシス=○○産 という意味なので、福井産ということになります。
ここでのテトリとは、テトリ地層群を意味していて、
福井のテトリ地層群のトカゲ、といった意味になります。
福井県勝山市北谷で発見された【フクイラプトル・キタダニエンシス】。
ラプトル=略奪者・泥棒 という意味です。
ラプトルのつく恐竜の代表格としてオビラプトルがいます。
オビラプトル=卵泥棒 という意味になりますが、これは、
化石の発見時に体で卵を覆う形で発見されたため、卵泥棒と名付けられてしまいました。
後に、実は自分の卵を守っていたと判明しています。
とんでもない誤解ですね。
このオビラプトルの近縁種である系統の新種には【○○ラプトル】と名付けられることが多いです。
という経緯から、
フクイラプトル・キタダニエンシス=福井の北谷産の略奪者 といったところですね。
まとめ
調べれば調べるほど、奥が深いことが分かった恐竜の世界。
我が家も図鑑を買おう買おうとは思っていましたが、
まだ【魚】と【鳥】しかありません。
これを機に【恐竜】も購入して、子どもたちと一緒に勉強しようと思います。
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