お盆の時期ですね。
地元や家族のもとへ帰省される方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
さて、我が家は今年は父の初盆を迎えます。
十数年前に母の初盆を迎えたのですが、学生だったので何も覚えておらず、一から調べて準備を行いました。(お寺さんの都合で8月の頭に棚経を頂いたのです)
備忘録として。。。
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まず、今回の初盆の対象である亡き父(筆者の実父)の宗派は日蓮宗です。
初盆のお飾りなどは宗派によっても色々な違いはあるようですが、大まかな部分は変わりはないようです。
自宅に来ていただいた日蓮宗のお坊さんにも訊ねてみたのですが、「お気持ちが伝われば十分だと思いますよ」とのことでした。
ですので、できる範囲で気持ちを込めて準備をすれば、それがその家の正解だと思います。
準備したもの
それでは我が家が準備したものを紹介します。
仏壇の前に経机を置いたら精霊棚が置けなくなるほど狭い我が家なので、精霊机は経机のお隣に置きました。
盆提灯(白提灯も)
提灯は、仏様が迷わず帰ってくるための目印としてお供えします。
そして、仏様の冥福を祈ると同時に感謝の気持ちを表すためのものでもあるそうです。
初盆に限っては、柄のない白い提灯を用意して玄関や軒先に吊るします。
うちはマンションなので玄関に吊るせなかったのでカーテンレール(笑)に吊るしました。
きっと父は「そこか!」と母と一緒に笑いながら見てくれていると思います。
筆者の地元では昔は家族や親せきから贈られたりして増えていくものだったようです。
吊るすタイプ、3本脚タイプ、置き型や回転灯タイプなど、バリエーション豊かです。
提灯の形に意味合いの違いはありません。
盛大にお供えする家もある一方、住宅事情でお供えできない家もあると思います。
片手で持てるサイズの小さな提灯も販売されていますので、いろいろと検討してみてください。
実は実家に立派な盆提灯があったのですが、立派すぎて狭い2LDKの我が家には飾れなかったので新しく購入しました。
我が家は熱くならないLEDタイプにしました。
モダン仏壇なので、雰囲気もあっていたと思います。
精霊棚(しょうりょうだな)・盆棚(ぼんだな)
何やかんやとお供え物を置く台です。
小型の折りたたみテーブルがちょうどよかったので棚になってもらいました。
真菰(まこも)
真菰は、古くから神事や仏事で使用されてきたイネ科多年草です。植物の名前です。
その真菰のゴザを準備しました。
最初に名前を聞いたときは某鬼滅のキャラクターしか浮かびませんでした。
精霊棚に真菰を敷いて、お供え物を飾ります。
こちらはイオンスーパーで手に入りました。いろいろな大きさがありましたよ。
精霊馬(しょうりょううま)
キュウリやナスに棒で足を作っているあれです。
キュウリがお馬さん、ナスが牛さんです。
仏様が、『行きは速く駆ける馬に乗ってきて、帰りは別れを惜しみながら牛でゆっくり帰る』という意味です。
我が家は楽天で可愛いものを入手しました。毎年使えます。
お供えの花
生花と、白メインの造花の2種類用意しました。
こちらは近所のスーパーで手に入れました。
精霊船(しょうりょうぶね)、季節の野菜
イオンで真菰をゲットした際に、隣に真菰で出来た船が販売されていたので、その船に季節の野菜を詰め込みました。
精霊船は地域によるようですが、この中にお盆の間にお供えしていた精霊馬や花を乗せて精霊流しするそうです。
まったく知識の無いまま「お野菜乗せるのにちょうどいいや!」と準備してしまいました。
落雁(らくがん)
こちらもイオンで購入しました。
落雁は、砂糖で出来たお菓子です。
ですので祭壇や仏壇に長く飾っておくことはできません。消耗品のひとつに過ぎないため、「不幸が続かないように」と願掛けや魔除けの意味が込められているといいます。
諸説あります。
果物ゼリー
果物もお供えしたいなぁと思っていたら、果物ゼリーの詰め合わせがお供え物コーナーにありましたので購入。(のちに子どもたちの胃に。。)
ほおずき
これは一番悩みました。飾り方!
調べれば調べるほど分からなくなりました。
『精霊棚の四方に青竹をたてて麻ひもを通してほおずきなどをぶら下げます』…え、ちょっと無理じゃない?
というわけで、ほおずきは精霊棚にお供えしました。
ほおずきは、ふっくらとした形と炎のような鮮やかな色から、仏様の道しるべに見立てられたそうです。
精進料理
小さなお膳に用意します。
小さなお膳セットは、お仏壇購入の際に頂きました。
料理の内訳は
- ご飯
- お吸い物
- 煮豆
- お漬物
- 煮物(フキとタケノコ)
です。ご飯以外、お惣菜であります。お父さんごめん。
ふたを外して、お箸もセットしてお仏壇のほうを向けます。
お寺さんへのお布施
初盆のお布施は一般的に3万円~5万円が相場です。
お車代を別で用意しました。
盆提灯の処分の仕方
先述の実家の立派な盆提灯、とっておいても活用の仕方がありません。
お焚き上げなどが必要かと調べてみましたら、その必要はないようです。
なぜなら、提灯自体には魂は宿っていないからです。
提灯は実は細かいパーツに分かれますので、パーツごとに各自治体の処分方法に合わせて家庭ごみとして処分できます。
ちょっと抵抗はありますが、塩でお清めをして白い紙に包んで処分します。
それもできない…というかたは、お寺さんや仏具屋さんに相談されるのがいいと思います。
まとめ
筆者なりに準備した初盆の記録です。
「それは本来のやりかたではない!」という意見もあるでしょう。
住宅事情などから、今回はこれで大丈夫だったという筆者宅のお話でした。
お寺さんや経験のある親戚にお尋ねになると良いと思います。
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